<アベリア>
6月はいつだって突然にだったから
慌てる暇もなくて涙も消えてった
そのまま歩けばいいよ
不思議と怖くないから
不安は覚えてないよ
忘れることもない
勘違いでも幸せは感じない
隣に誰がいようとも
そうした事実に驚きを禁じ得ない
身体はいつしか もう
通り過ぎた 生まれついた場所を
しがみついた すがりついた手は離さないでいて
8月はじっとして塞いでいた頃で
応える気力もなくて繰り返していただけ
ここならひどく良いよ
不思議と痛みはないよ
アベリアの花が揺れて
煙が見えなくしてく
すれ違いなら奇跡なんて有り得ない
例えばそれがアナタでも
それに本当の僕ならこの時に甘んじない
終わりにしよう そう
離れ過ぎた 生まれた街 空は
日を重ねて 振り返るだけで良い それで良いよ
すれ違いなら奇跡なんて有り得ない
例えばそれがアナタでも
それに本当の僕ならこんな風に笑えない
身体はいつしか そう
通り過ぎた ゆらいだ街 空を
辿り着きたい 生まれついた足で
離れ過ぎた 生まれついた場所へ
通り過ぎた 辿り着きたい空へ この足で